柄意味言葉集3
12.菖蒲文(しょうぶもん)
・菖蒲は「勝武」「尚武」「勝負」と同音の為、武人に特に好まれました。その為、甲冑や武具・馬具に盛んに用いられました。また、邪気を払い寿命を延ばすとも伝えられています。
13.睡蓮文(すいれん)
・古代エジプトでは、永遠と復活を意味し幸福をもたらす花として好まれました。
14.烏文(からすもん)
・八咫烏の故事から、熊野権現の神使という。中国では、太陽に住む三本足の烏と月に住む兎の伝説から日月を意味する。
※八咫烏の故事とは「記紀」にある神武天皇を熊野から大和へ先導した伝説
15.菊桐文
・室町時代より、皇室の紋として用いた。しかし、秀吉が好み拝領した為、一般化した。
16.菊文
・放射状から太陽になぞられ、百花中の最上位とされた。また、漢代には延命長寿の薬として用いられた。
・皇室の紋章は、鎌倉時代後鳥羽上皇が初めて菊の装束を着たためといわれるが、十六弁菊が正式に紋章となったのは明治二年の太政官令により判定された時からである。
・九月九日を「重用の節句」と定め、長命を願った。

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