|
生糸は構造的に2本のフィブロインとそれを包む膠質のセリシンからなるタンパク質繊維である。 生糸の性質として、
〈光沢〉時に真珠光沢と呼ばれ、植物繊維中、もっとも高尚優美で温雅な光沢である。
〈弾性と質感〉生糸を構成している繊維は細かく、弾性力が優れているので、独特な優秀な触感をもつ。
〈染色性〉動物性繊維として、酸性染
料、直接染料、媒染染料などの親和性を有し、しかも比較的低温でよく染色される。
〈吸湿性と保温性〉常に大気の温湿度に順応する優れた性質がある。また、熱伝導性が小さくて保温性に優れており、衣料として軽くて温かい。
〈生糸の短所〉①貯蔵中、黄変しやす
い、②日光に脆化しやすく耐久力に乏しい、③洗濯が困難、④虫害を受けやすい、等の点がある。 |

生 糸
|
|