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完成された紋意匠図は、紋彫(もんほり)作業に回される。
紋彫は、紋意匠図の指示に従って、「ピアノマシン」といわれる紋彫機で、手作業でボール紙に穴を正確に彫っていく作業である。現在では、コンピュータを使った「ワンパンチ・マシーン」という機械で紋紙を彫る方法もある。
紋紙は、杼を1回走らせるごとに1枚使われる。
つまり、緯糸1本ごとの色を指定し、経糸の情報を織り込んでいくのである。簡単な図柄の織物でも1,000枚、複雑な図柄や意匠の織物では数万枚もの紋紙が必要とされている。
1枚の紋紙には、中央部に経糸を上げ下げする情報、左端に緯糸の走らせ方・交換を指示する情報、右端・中央・左端の3カ所には、織物組織を指示する情報が彫り込まれている。 |
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ピアノマシン
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