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〈金銀糸の撚糸〉
撚糸機械を使って行う金銀糸の撚糸は、金銀箔の巻かれたボビンの中心に、芯糸を通して、ボビンに回転を加え、芯糸を巻き取っていく。そうすると、金銀箔は必然的に芯糸に巻き付いていく。
〈低速撚糸機〉
1錘で、1日約800mから1,000mの金銀糸の撚糸加工が可能である。撚糸が終了した金銀糸は、ボビンから木枠に巻き取られ、1,000mまたは2,000mの長さに揃えられ、仕上げ工程に送られる。綛上げ枠に巻かれた金銀糸は蒸気炉に入れられ、40℃から96℃の蒸気で熱処理される。続いて約60℃の乾燥炉に入れて、余分な水分を取り除く。乾燥された金銀糸は、一束ごとにキビロ糸で結束され、枠からはずされて完成品となる。
〈高速撚糸機〉
真空蒸着、マイクロスリッターによって量産される金銀箔を撚糸加工するのに活用される。撚糸加工の仕組みは、低速撚糸機と全く変わりがないが、文字通り高速回転が可能なので、1錘で1日、4,000mから5,000mもの撚糸加工ができる。
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