会長あいさつ

平成29年度 京都染織青年団体協議会

第40代会長  古川 貴士

                       

■ はじめに ■

 京都染織青年団体協議会は、各和装産業会員相互の連携と和装振興を目的として昭和51年に結成され、40期目を迎えました。京都の和装に関連する加工、生産から流通、小売に至る青年会によって構成されており、和装という共通の基盤に立って、お互いに情報を交換しながら、研修会・研究会・講演会・和装振興事業などを開催してきました。そして多くの諸先輩方が大変なご尽力と情熱を持って協議会の発展・継承されてこられました。我々は、諸先輩方が長きにわたり受け継がれてきました伝統と歴史を尊び、今後も協議会をさらに発展させていかねばならないと考えております。
 協議会の会則には、「京都の和装に関連する各青年層を統合し、相互の緊密な連帯により、共通の諸問題を研究すると共に、生産から流通、小売に至る和装を全体的に展望し、その振興に寄与することを目的とする。」と記載されているとおり、協議会の主たる活動目的は「和装振興」です。我々和装産業界を取り巻く環境は変化に富んでいます。そうした変化に対応した「和装振興」を実践していく必要があります。
 今年度、活動方針のテーマを「Pride」にさせていただきました。「Pride」は協議会として活動していく中で、大切な心の支柱になることばであります。「Pride」はまさに誇りです。京都の伝統産業である和装産業は、高い意匠性や広く知られたブランド力があるとされます。扱われる製品は、伝統技術や革新的な技術を用いて作製されています。我々は自らの仕事を愛し、誇りを持つことが大切です。そして、和装に関連する各青年層が集結した協議会の発信力をフル活用して、「Pride」を持って、様々な事業・活動を行って参ります。
 しかしながら、一方では、和装産業を取り巻く環境は、決して明るいものではないという現実があります。和装産業の青年会の数や所属する会員数も減少を続けており、我々は協議会をどういった形で継承していくのかといった課題に真摯に向き合い、活動を続けて参りました。その中のひとつに、会長職を加盟団体による「持ち回り制」にしたことが挙げられます。この「持ち回り制」を実施して、今年で3年目になります。「持ち回り制」は8つの加盟青年団体からスタートしましたが、2団体減り、今期は6つの加盟団体により活動いたします。今年度は、今後も「持ち回り制」を継続していくのかも含め、協議会をよりよい形で未来に引き継げるように、議論を重ねて参ります。

■ 活動内容 ■

【1.事業】

今年度、以下の挙げる6つの事業を行います。

・平成29年度会員大会
 日時:6月8日(木) 18:00〜
 場所:京都ホテルオークラ
 平成28年度の活動報告及び平成29年度の活動計画を発表いたします。その後、懇親会を行い、各加盟青年会相互の理解・親睦を深めます。

・鴨川納涼2017
 開催日:8月5日(土)〜6日(日)
 場所:鴨川河川敷 三条〜四条大橋間
 毎年恒例の「鴨川納涼」に参加いたします。友禅流しをはじめ、各青年会によるブース出展を行い、来場者の皆様が楽しめる機会を提供します。また加盟青年会の交流を図り、会員相互の親睦を深めます。

・きものサローネin日本橋2017への出展
 開催日:10月6日(金)〜7日(土)
 場所:東京・日本橋COREDO室町1 5階「三井ホール」
 今年で第6回目となります「きものサローネin日本橋」。毎年のべ1万人近い来場者があり、国内最大級のきもののイベントです。そこで協議会は京都を代表して、ブースを出展し、これまでの活動や製作物を通じ、協議会の理念である「和装振興」を発信します。消費者と交わることにより、現在のきもののニーズやトレンドを掴み、これからの「和装振興」への取り組みを考えます。また全国の他産地との交流を図ることにより、きもの業界の現状を認識し、京都のきものの未来を考える機会とします。

・11月15日「きものの日」での和装振興事業
 開催日:11月上旬
 場所:京都市内
 「きものの日」として、定着しつつある11月15日もしくは11月上旬に、協議会として和装振興事業を開催します。

・「絹ずれ」発行
 配布時期:平成30年4月上旬予定
 平成29年度協議会の1年間の活動を冊子にして、報告いたします。

・研修旅行
 実施日:平成30年2月下旬〜3月中旬予定
 場所:未定
 他産地での取り組みなどを学び自己研鑽できる機会づくりになることを目的といたします。

以上、6つの事業を行いますが、協議会として上記以外の事業を行う必要があると判断した場合は、積極的に行って参ります。

【2.職務分掌の軽減】

 今年度、事業室と総務室の2つの室を置きます。年々室の数が減少し、担当業務の兼務が課題となっております。また、出向人数も減少している中で、事業担当者と事業を支える総務室の負担が増加しております。出向者が少なくなっても、今後も協議会活動がスムーズに遂行していくためには、職務分掌の軽減をはかる必要があります。そこで、今年度内に、総務室に関する職務の一部を外部委託することで総務室の負担を減らし、事業に集中できるようにいたします。

■ 最後に ■

 私は、所属青年団体である京都織物卸商業組合青年部会に入会して16年を迎えます。16年といえば、年齢に換算しますとちょうど高校生にあたります。まさに、和装産業界の中で、学校で学ぶが如く、様々な諸先輩に教えをいただき、仲間とともに切磋琢磨し、研鑽を重ねました。この業界で過ごせたことを本当に感謝しておりますし、この業界に身を置いていることに「誇り」を感じています。この業界でお世話になった「恩返し」の気持ちで、今年1年間過ごす決意です。そして出向者とともに学び、笑える1年間にできるよう、一所懸命に頑張りますので、どうぞ1年間よろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、みなさまの熱いご支援、ご協力を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。