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エッセイ

やっと春がきました! 08.04.04

今年は雪の降る回数が多い冬でした。京都・大原の山里は、お彼岸でも日陰にはまだ残雪が見られます。  さて今回は“織り”のきものをご紹介しましょう。青いのは織結城紬です。京都生まれの私は織りといえば、ついつい西陣お召になりますが、紬になると少しは格も上になり、ちょっと改まった席にも着ていけます。とはいえあくまでも織りは普段着。とはいえ、紡いである絹織物は軽くてとても温かく重宝します。  心軽やかに、春の花街のをどりの鑑賞会にでも着ていこうかしら。またそんなとき、他のお客さんたちがどんなきものを着てこられているかを見るのも楽しみの一つです。みなさん、ちゃんと季節をとらえて、春らしい装いを。薄桃色の地色や、桜の花びらが散りばめられた小紋など色とりどり、ロビーにも花が咲きます。
  また小物としてハンドバッグも遊んでみたいところです。青い紬には目も覚めるようなオレンジ色の洋装にも合うバッグを持ってみました。印伝模様が和のテイストとして、きものにも合わせやすくこれまた私はよく持ち歩きます。
村山大島紬を着た私の東京・八重洲京都館の生徒さん(左)
「いや、恥ずかしいわ〜」
 珍しいきものとしてご紹介したいのは「村山大島」です。京都の私には聞き慣れない大島ですが、これは大衆織物として、昔からわりと安価で買えるので手ごろな大島として人気がありました。手仕事の部分も多く、年々高価になり、今では現品も少ないことから貴重なきものとなりました。  村山大島は江戸時代の中期に創り出され、大正中期からは村山村(現在の東京都北多摩郡北西端、武蔵村山市)で織られるようになりましたが、村山にはそれ以前から二つの織物の流れがありました。一つは紺絣で、もう一つの太織です。  太織は砂川村(現在の立川市)の常着として、玉繭(たままゆ)からとった糸で織られたもので、その反物に村山地方での紺絣模様が結びつき、大島紬のよさが取り入れられ、村山大島紬と発展したようです。  村山大島紬の最大の特徴は、板締め注入法という独特の技術で染めらた絣糸を用いるところです。この村山大島紬は伝統の技術を忠実に守り、気の遠くなるような手間と時間をかけて、他に類を見ない緻密な織物。優雅な味わいが魅力として、私はまさに“着る人の心を織りなす”きものとして楽しく着ることができます。  今回はあまり京都では紹介されることの少ない村山大島紬をご紹介してみました。きものは、産地でも楽しめる装いなのですね。
 
織結城紬 とても着やすいので重宝している
こちらも帯次第で気軽に着ていきやすい一枚
     
 
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