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きものあそび

牧野茜のきものコーディネート
終い天神 2006.12

京都で12月25日といえば、クリスマスよりも終い天神でしょう。天神さんの縁日は毎月ありますが、終い天神にはしめ縄飾りなどお正月の準備のための出店が立ち、社殿では縁起物の大福梅やお屠蘇などがお守りと一緒に並びます。
いつも見てまわるのが楽しみな植木市、今出川通の鳥居をくぐって参道を上がった左手にあります。椿など冬に咲く植物の庭木や縁起物の葉牡丹、千両、万両など、師走らしい鉢が所狭しと並んでいます。自分用のお正月飾りにちょうどいいと思い、赤い実のついた藪柑子の苔玉を買い求めました。そして骨董古道具屋の並ぶ駐車場の方へ向かいます。きものまわりの露店を覗いて、三分ひもを2本見つけました。天満宮の境内の東門を入ったところに、天神さんの縁日のときだけ長五郎餅の茶店が開きます。長五郎餅2個と煎茶のセットは330円、抹茶のセットは480円、財布にやさしい価格なので、毛せんに腰掛けて一服するのに最適です。冬は日暮れが早いので、4時くらいになるとどんどん店じまいが始まります。のんびりしている間に日が暮れて、あと1週間でお正月、急き立てられるように家路につきました。

12月は南座の顔見世興行が年中行事。切符を取ったら、なにを着ていこうか考えるのが楽しみです。わたしは一等席に1回行くなら、三等席で3回見たいと思う性分。優雅に一等席ならよそいきな感じもいいですが、お手軽な3階席にちょっとフォーマルなきものを着ていったらかっこ悪い。気軽な小紋や紬に、役者に因んだり演目に因んだりして趣向を凝らしたコーディネイトで出かけます。

毎月25日は天神さんの縁日。楼門までの参道には食べ物の屋台が立ち並びます。

終い天神にはお正月飾りの露店などが出て、師走らしさがあります。

東門を入って左、縁日のときだけ営業する長五郎餅の出店。ちょっと芝居に出てきそうな店構えです。


紺×朱のコーディネイト、モチーフは歌舞伎です。実は朱色は苦手、克服しようと苦心しました。

根付と手ぬぐいは、まさに歌舞伎がモチーフのもの。半衿は普段使いの牡丹柄。
     

配色こそ違いますが、「ちゃ(茶)く(黒)み(緑)」の定式幕を思わせる帯です。わざと互い違いに巻いて。

お太鼓を小ぶりに結ぶと朱色が勝るので、大きく結びました。帯巾が少し狭いので、縦長に見えます。
     
歌舞伎役者の家紋のデザインの手ぬぐい3種。家紋のかんざしに役者の屋号が添えられた一番右の手ぬぐいがお気に入り。
オペラグラスは舞台を見るときの必須アイテム。押し絵の根付は『暫』の鎌倉権五郎。『暫』は2年前の顔見世で見ました。
     
 
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