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「女の子のお祭り」 |
2003.03 |
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雛祭りのころになると、春らしい柔らかい色あいの花が花屋に立ち並びます。一人暮らしなので雛人形を飾ることはありませんが、桃や菜の花などを生けて、“ひちぎり”という京都ならではの桃の節句の和菓子をいただいたりします。
わたしの雛人形はとても豪華なものでした。それはとても恵まれたことであるのに、小さい時分はそれを当たり前のように享受して疑いもしなかったように、思い出されます。生まれた自分のために準備された祝いなのに、どこか人事のような気分がありました。ひとつだけ、他の誰のものとも違うのは、三段目に七人、囃子がいることでした。それだけはなぜか誇らしく思っていました。持ち物も笛太鼓とは違って雅楽器で、笙(しょう)や篳篥(ひちりき)に竜笛、太鼓も独特のものを持っていました。
雛人形には家紋のついた飾りがついていて、それは違い鷹の羽でした。わたしはずっと、それが家の紋なのだと思い込んでいたのですが、高校のころ祖父の葬儀の際、喪服姿の祖母や母の背に全く違う紋が入っているので、はて、おかしいなと思って尋ねると、家の紋は三つ柏なのでした。ではあの雛人形は、と問うと、あれは嫁いできた人の家の紋を入れるものだから、婿たる父の家の紋だというのでした。勘違いに早く気づいてよかったものの、知らないとは恐ろしいことです。
オテンバ娘のわたしでも、女の子の季節の3月くらいはピンクを着てもいいだろうということで、キッチュなピンクの合繊の小紋のコーディネートです。歌舞伎の衣装の本を見ていると、ピンクはすべて鴇(とき)色とされています。もはや希少動物となってしまったトキの羽の、あのうっすらとほのかな紅色。それを色の名に冠した昔の人の感性には驚かされます。この言葉がもはや通じなくなってしまった日本って、ちょっとさびしいことです。
ちなみにピンクは英語でナデシコ色、フランス語ではロゼで薔薇色、日本では桃色、それぞれの国でその色に咲く花の名で呼ばれているんですね。 |
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・遊びごころに、雛の根付や貝合せの帯留
・髪飾りはビーズで手作り |
・雛祭りを意識したハマグリの帯留はちょっと大きすぎるかも |
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・牡丹唐草の帯留は四条寺町の小物屋さんのもの |
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