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きものあそび

なでしこドロップ
なでしこドロップ* 三條本家 みすや針 2005.06

  京都の繁華街である、三条河原町を西に入ったところに、みすや針のお店『三條本家みすや針 福井勝秀商店』があります。みすや針とは、京の名物として歌にも歌われたことがあるほど有名な京都の伝統工芸です。名前の由来は、その昔宮中の御用針司となり、針への清めの意味と秘術であったその技をもらさぬように、御簾の中で作業が行われたところ、時の天皇から『みすや』の屋号を賜ったとゆう由緒正しいお店です。 
 
現代でも、針の需要は少ないながら、みすや針は使いやすさで根強い人気を誇っております。その使いやすさの秘訣は、針の先に見えない角度をつけ、繊維を傷めないようにしたり、表面を研磨する行程で極細かい筋を入れ、繊維に負担をかけない工夫を施したり、針穴の内側をやすりで磨いて糸のすべりをよくしたり(みすや針の針穴は真ん丸)、針の部分々で強度を変え、弾力性をもたせたりと、針1本1本に大変な技術が施され、厳しい検品を通ったものだけしか商品にならないからです。
  このような、伝統と格式がある由緒正しき針屋さんですが、ご主人はとても気さくで話しやすく、針について色々な話をして下さいました。同じ針でも、和針には、縫う生地の種類(もめん・つむぎ・きぬ)と、縫い方によって長さや太さに違いがあり、四ノ一(きぬ針)、三ノ一(もめん針)、大くけなど、30種類も用意されています。また、メリケン針やキルト・パッチワーク針などの西洋針は号で数え、号が大きいほど太く長く、小さければ細く短いのです。他に日本刺繍用・ビーズ用・刺青用などの特殊針も扱っており、小さくても様々な種類と違いがあることがわかりました。針の保存には桐箱が最も適しており、使ったあとは柔らかい布でさっと拭いて桐箱にしまえば永く使えます。また、折れたり錆びたりして使えなくなった針は、土に埋めればよいそうで、1年くらいすれば、錆て土に溶けてなくなってしまいます。その際は、必ず手を合わせて「あんっ」ということ。そうすれば針の供養になるのです。400年の歴史を誇る針屋さんですが、オリジナルの待針はすごく遊び心があり、樹脂粘土で作られた各種シリーズには「カワイイ〜!」と言わずにおれません。限定品では、季節をテーマに毎月25日に発表される待針セット(4〜5本)が1000円前後で販売されます。コレクターがいるので完売してしまう月も多いとか。(1月の干支の場合は12本で2800円)。和裁や洋裁に興味がなくても、近くに行かれたら是非寄って頂きたいお店です。



入口
三条通りを西に歩いて、北側に建つ商業ビルの前にある赤い看板が目印。壁面には、季節をテーマに作られる、オリジナル待針のインフォメーションがあります。
 
 
三條本家 みすや針
営業時間 午前10時〜午後6時
定休日  木曜日
〒604-8036
京都市中京区三条通河原町西入ル
TEL 075-221-2825 
FAX 075-252-1818
info@misuyabari.jp
http://www.misuyabari.jp



奥庭
路地を抜けると小さい中庭があり、かつてお茶を点てておもてなしをした茶釜や、床几があります。すぐそこは繁華街なのにとても静かで京都の隠れ家にきたようです。







店舗内
こじんまりした店内ながら、針の種類・裁縫道具類は充実しています。針についての質問は物腰の優しいご主人が乗って下さいます。


     
オリジナル待針
樹脂粘土で作られており、手作りだけに同じデザインでも微妙に違いがあります。大きさは3〜4_くらい。作っている職人さんは一人だけで、シリーズは動物・果物・葉っぱ・お菓子・薔薇などがあります。薔薇は蕾、中咲き、満開まで作る凝り様で、ご主人お気に入りのサラダは、レタスに薄切りキュウリが2枚、ゆで卵の輪切りがのっています。(虫眼鏡で確認。凄い!!)



和裁用縫い針
和裁用の縫い針は30種類あります。各種縫い針25本入りで420円。化粧箱に入れると商品みたい。
みすや特製お裁縫箱
古典柄のちりめん布で作られたオリジナルの裁縫箱。初心者でも使いやすいように針やその他の道具がセットになっています。ときどき出して眺めていたいような素敵な裁縫箱です。




携帯用お裁縫セット
ふたの裏が針山になっており、針山と鋏入れと糸巻きには同じ布が使われています。小さな桐箱に一式がちんまり収まります。針は嵩張りませんから、京都らしいお土産として如何でしょう。









包装紙
御簾の両側に左近の桜と右近の橘が描かれた上品な包装紙とシール。名前の由来に基づいている。

 
 
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